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Google+のYouTubeプレイヤーにみるスマートフォンUIのウェブへのフィードバックについて

サークル機能をどう使ったらいいか本気で分からないというか、能動的に人にラベリングしないといけないのがどうしても自分には馴染めない(そういうことをするのはたとえ非公開でもおこがましい感じがする)のと、まったく知らない人にサークルに追加されまくるもののその経路が謎で気味が悪いのとで、すっかりご無沙汰だったGoogle+をひさしぶりに覗いてみたら、いつの間にか追加されてたYouTubeプレイヤーがすごく使いやすくて個人的にかなり評価している。

どのぐらい評価してるかというと、最近見たユーザーインタフェースの中ではiOS版Tumblrと同じぐらい。しかし、観測範囲で言及している人を見たことがない。

横幅は400pxぐらいしかなくて、機能も大胆に絞り込まれている。しかし、ほとんどのユーザーにとってYouTubeに求めることといえば、動画がキーワードでいい感じに検索できて再生するぐらいなのだから、これで十分なのかもしれない。youtube.com に行くといろんな機能とそれに対応したユーザーインタフェースが目に入るけど、その中で必ず使う機能はいくつあるだろうか。

これがGoogle社内でどういう経緯で作られたかというのを想像するとおもしろくて、おそらくスマートフォン版のYouTubeを開発する際に行われた機能の取捨選択がこのYouTubeプレイヤーにもフィードバックされていて、それが使いやすさに繋がっているのだろう。実際このままスマートフォンの画面に納めてもあまり問題無く使えそうな画面構成になっている。

ウェブの歴史を振り返ると、新しいジャンルのウェブサービスが出来たとき、最初のやつは試行錯誤を経て徐々に複雑化してわけが分からなくなっていって、あとから必要なものだけをそぎ落とした新興勢力がやってきて大成功、というパターンがいくつかある。

というかウェブ検索エンジンとしてのGoogle自身がそうだ。

初期のウェブ検索エンジンはポータルサイトの単なる一機能だったりしたせいで、トップページにいろいろ詰め込まれていた中で、Googleはユーザーがウェブ検索エンジンに求めること(目的のページを探す)だけはほかのどこよりも上手くやってくれていた。

そういう点ではそれほど新しい話ではない。ただ今までと違うのは、今まではそういう革新とウェブサービスの浮き沈みは、それを運営する企業の浮き沈みとワンセットだったのが、スマートフォン対応という時代の要求のおかげで同じ会社の中でそういう非連続的な進化が行われるようになったこと。

これは特定の少数のウェブサービスにそのジャンルの大半のユーザーデータがロックインされている最近の状況を考えても、好ましい動きではあると思う。さもなくばデータをもってるウェブサービスごとオワコンになるし、仮にデータがエクスポートできたとしても問題の一部しか解決されない(少なくともパーマリンクは失われる)。

今後の動きとしては、同じウェブサービススマートフォン版とウェブ版があるようなケースを中心にウェブ側のインタフェースでスマートフォン版を基準とした機能の取捨選択と再配置が進み、その後はどんなウェブサービスも機能がよく絞られた誰が使っても迷いにくいビューが主流になっていくし、ウェブサービスが要求するウェブブラウザの横幅はむしろ狭まっていくだろうと予想している。